ガレージキット製作

【ガレキ制作】チェリーブロッサム様-小早川凛子を組み立てる

【ガレキ制作】チェリーブロッサム様-小早川凛子を組み立てる

チェリーブロッサムの小早川凛子を組み立てました。製作期間は大体10日間くらい。

1/8なので思っていたより小さいサイズでしたが、気泡もこれといってなくバリ、ランナー跡も小さめで非常に抜きのいいキットでした。ただ、やはりカラーレジンなので肌以外はサフが必須になるのがちょっと面倒くさいかもしれません。

結局のところ自分で好きに塗るという人がガレキをやると思うので、わざわざカラーレジンにする必要もない気がしました。とはいえ、チェリーブロッサムさんは最近のキットはほぼすべてカラーレジンで販売しているので、PVC化を見越してのことなのかもしれません。

早速適当にヤスリでバリを取って仮組みします。水着部分の再度にモールドがあるのですが、ちょうどそこにバリがあって処理に難儀しました。あと、後ろ髪は普通に折れたので瞬間接着剤で付け直しています(それでも折れる)。

1/8というサイズでも指先まで非常に細かく造形されているのには驚きました。流石に爪の形は無かったのですがそれでも細やかな造形です。

バリも少ないので表面処理も非常にラクに済んだのですぐに離型剤落としの作業へ。

一晩放置してから歯ブラシなどで優しく磨き、その後1mmの真鍮線で軸打ちをします。軸打ち用マーカー(穴)もあったため、組立時のこともよく考えて作られているなぁと感心します。

きちんと軸打ちすれば隙間がなくなるよう設計されているのですが、ちょっとシビアなのでやはりズレたり隙間ができたりというのは妥協するしかありません。

サッと軸打ち→したのがこちら。

もうこれで完成…と言いたいところですが、水着部分と髪が単色すぎるのと、肌色がチープなのでやはり塗装が必要になります。
一応自立はしますが、ベースがないとすぐ倒れるのでアクリル板でベースを作ります。

使用するのは円切りカッター。CP-1Pは吸盤を使うのでコンパスのように中心部に穴を開けてしまう心配がありません。

適当にアクリル板を切り抜いたら真鍮線で軸打ちして瞬間接着剤で固定。足のかかと部分に1mmの穴を開けて立ててみたところ、問題なく自立するようになりました。

2mmのアクリル板程度であれば問題なくベースにできるのでおすすめです。

よくみると水着と指がくっついていませんね。WAVEから製品版として販売されたものはきちんと接着されていましたが、都合上固定は難しそうです。まあ少し離れてみれば全く問題ないので気にしないのが一番ですね。

そして肌の塗装を行います。左肩部分は軸打ち時に深く掘りすぎて穴が空いてしまいました…。カラーレジンなのでこのあたりの修復は正直面倒くさいです。(穴が目立ちサフレスフレッシュのみでの塗装が難しくなる)

もちろんサフレスフレッシュ→フレッシュで重ねて塗装すれば気にならないレベルになるのですが、サフレスフレッシュオンリーで仕上げたい場合は慎重な作業が必要です。

大体いつもの肌色で仕上げた状態がこちら。

左肩の穴も気にならないようになりました。サフレスフレッシュでシャドーをうっすら付けていますが、写真だとほぼ見えませんね。

次に水着と髪を白サフで白にします。

水着の塗装は、最初にシャドーになる部分に適当に作った紺色(ガイアウルトラブルー+ex02ブラック+クリアレッド)を塗り、その後同じ紺色を薄く全体に重ねて最後にクリアブルーを重ねるという方法に最終的に落ち着きました。

それまではクリアブルー系のみで調色していましたが、どうにも理想的な色にならず、何度もドボンする羽目に。

失敗例1です。写真ではよく見えますが、緑が強くでてしまって紺色じゃない感じになってしまいました。

失敗例2です。ある程度コツは掴めたものの、やはり緑っぽさがでてしまうのでドボン。このあたりで紺色にするには赤を混ぜる必要が有ることに気づきました。

そして最終的にこのような仕上がりに。陰影を付けて立体的にしました。最後にガイアの光沢クリアでコートして塗膜を守りつつ水に濡れてツヤっとした雰囲気にできたと思います。

水着が出来たので髪を塗りますが、これはほぼ黒のみで塗りました。自然光でキューティクル感が出るのでグラデを作る必要はありませんでした。

あとは面相を仕上げて終わりです。目のデカールも付属していましたが、ドットが見えるくらいの荒い印刷だったので今回は使用しませんでした。

面相もカラーレジン特有の面倒くささがありました。まず目を描くために瞳部分を白で塗らなければならないのが面倒くさいです…ホワイトレジンであれば最初から白なので、目の部分だけをマスキングすれば良いのですが、カラーレジンだと顔部分をマスキングする必要があるので神経を使います…。正直水着部分の次に難儀したのがこれです。

ラッカークリアが乾かないうちからエナメルを塗ってしまい、失敗してドボンを繰り返してしまうという無駄の極みでした…次回からはしっかり乾かしてから次の工程にうつりたいです。

白で目を塗れたら、全体をラッカークリアーコート→輪郭をエナメルで描く→全体をラッカークリア-コート→目の真ん中の輪郭をエナメルで描く→クリアーコート→目を残して顔をマスキング→目のグラデをエナメルでエアブラシで表現→マスキングを剥がしてハイライト(白いドット)をいれる→全体をラッカークリアーでコート→…

という具合に仕上げていきます。

目のグラデは最初に濃い部分に強めに吹き付けておいて、あとから全体に薄く吹きかける…という感じで良いと思います。エナメルでグラデを作るので塗り終わったらマスキングを剥がし、不要な部分をエナメル溶剤を少しだけつけた筆やMr.綿棒などで優しくなぞるように削って白目部分をつくります。

繊細な作業になるので慎重かつ大胆にやっていくのがポイント。

ここまでできたら箸休め的に指先の爪を塗っておきます。1/8でつま先まで色が塗ってあるものはあまりないかもしれませんが、ガレージキットだと好き放題できるのでいいですね。

そして最後にウェザリングマスターでチークと目の縁あたりにシャドーを入れ、唇を塗ります。今回瞳はガイアのマスキングコートでクリア感を残して仕上げてみました。

クリアの状態でマスキングコート→顔全体をつや消し→コートを剥がす…で、後から潤い加工をすることもなく目にツヤを残せるのでおすすめです。

はい、これで完成ですね。
スケールが小さいのでかかる時間も少ないかというと意外とそうでもなく、思っていたよりも大変でした。
ただ、1/8の割には造形が細かくて作っていて楽しいというのは良かったです。

実はこの凛子以外にも姉ヶ崎寧々や高嶺愛花も用意しているので、そのうち仕上げていきたいと思います。

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