以前チェリーブロッサムさんの小早川凛子を組みましたが、今回は高嶺愛花です。まだ姉ヶ崎寧々とポピーパペットさんの愛花(どちらも1/8)が残っているので、このあたりも他のキットより優先して組み上げる予定です。
今後今までより忙しくなるため、キット製作をする時間がなくなりそうですが、それでも軽いキットなら月1、作業重めのキットなら多少時間を掛けてでも完成させていきたいと思います。
今回は積みキットを消化するという意味で、可能な限り早く仕上げることを目標にしたため3日間で仕上げました。ただ作業時間でいうと恐らく2日くらいじゃないかと思います。
というのも、このキットはパーツ点数が少なくスケールも1/8かつ複雑な造形でないため表面処理もラクだからです。とは言え、ある程度のクオリティに仕上げるためには手を抜くことはできず、少し苦労しました。1/8かつシンプル造形なキットはとっつきやすいという点では私のような初心者に向いていると思いますね。ただカラーレジンキットのためひとクセあるというのが難点といえば難点なのですが。
いつものごとく作業の順を追って写真を交えつつ振り返っていきたいともいます。
パーツチェック+バリ取り
とりあえずキットの封を切ってまず最初にやることはパーツチェックですね。カラーレジンの場合気泡があると同じ色に調色したシアノンなどで埋めるのが基本ですが、私の場合はサフレスフレッシュ+フレッシュカラーをうす~く数回重ねて埋めるやり方ですので、透明の瞬間接着剤などでも問題なかったりします。
このキットの場合どのパーツにも気泡はなく、バリ取りしたあとにも微細気泡が現れることはありませんでした。
表面全体をヤスリで磨くと微妙に色が変わるんですよね。
表面処理は自作サンダー+180番の紙やすりの組み合わせでバリ取りし、その後400番で全体を磨いていくというだけ。髪はさすがに出来ませんでしたが、概ねパーツの殆どを磨ききることで離型剤落としのためのパーツ洗浄の手間を省き、かつ塗料の食いつきを良くしています。
チェリーブロッサムさんのキットは1/8スケールでも指先まで細かく造形されているため、このあたりのバリも根気よく削ってならしていきます。
水着の肩紐部分も丁寧にやする必要が。
左手の中指部分はなんかすごいことになっていましたので、とりあえずミニルーターで不要な部分を削り、そのあとデザインナイフで調整しました。
多少いびつではありますが、死角になる部分ですのであまり気にしません。
基本手の甲部分が見えるだけなので、あまり気にしても仕方ないのです。見えるところはしっかりと処理し、見えない部分はある程度力を抜くのが作業を進める上でのポイントだと思います。
隙間埋め+ベース作成+仮組み
表面処理が終ったので、次は隙間を埋めていきます。このキットは普通に軸打ちしてもこれくらいは隙間ができてしまいますし胴体パーツが白系なので影となる隙間は目立ちやすいです。ですのである程度は処理をして置かなければなりません。
とりあえずですが両足の付け根と両腕部分をベビーパウダー+シアノンを混ぜたものでパテのようにして埋めます。
もちろん表面も。乾いたら400番のペーパーで磨いて表面をなめらかにしていきます。
頭部も結構な隙間があったのでついでに埋めておきました。ここで完璧に隙間を埋められれば良いのですが、分解組み立てを繰り返しているとどうしても隙間が出るのであまり神経質にやらないほうが良いかもしれません。
とりあえずある程度は見られるようになったので適当にベースを作ります。ベースはアクリル板を円盤状に切り出しただけ。使ったのはいつものサークルカッターです。
ざっくり組み立てるとこんな感じです。きちんとパーツを組み合わせると合わせ目は見えにくくなりますが、若干ずれたりすると結構目立つのが玉に瑕という具合です。まあ気にしても仕方がありませんから、このまま作業を進めていくことに。
概ね仮組みで問題なかったので、次は塗装作業に入ります。
塗装+面相描き
塗装ですが、肌以外のパーツは全て白サフで一度真っ白にしてから行います。胴体やリボンパーツはもともと白いのに白サフの意味あるの?と思うかもしれませんが、写真では白く見えるものの実物は若干アイボリーに近いため。
髪はもともと黒色だったので表面処理できてるように見えていたのですが、白サフを吹くと未処理のバリが…こういうところは見逃しやすいので気をつけたいところです。(このあときちんと処理しました)
胴体部分は白いスク水なので、いやらしくならない程度の若干の透け感がほしかったためサフレシュオレンジを肌が張り付いていそうな部分に薄目に吹きます。
その上から薄くアルティメットホワイトを吹いて透け感を表現します。写真ではほぼ見えませんが、更にその上に薄くパールホワイトを吹いています。
髪は一度白サフで白くしたあと、多少クリアレッドを混ぜたブルーで陰影を付けつつ塗装し、その上にホワイトパールでコートし終了。
肌以外のパーツは塗装できたので、次に肌の塗装に入ります。
全開のつぐみ先輩と同じように、肌に若干のリアル感をもたせたかったのでサフレスフレッシュで軽く蛇紋塗装していきます。
蛇紋だけ施したものと何もしていない状態だと結構違いがありますよね。
この塗装が出来たらその上にノーツフレッシュとノーツフレッシュホワイトを混ぜたものを吹くだけです。
今回は実験がてら血管表現にもチャレンジしてみました。ややブルー寄りのクリアグリーンで静脈を描き込みます。
その上から何度か肌色を重ねるとこんな具合に…。いい具合の血管の透け感ですが、他の肌の色と合わないため今回はボツにしました。
静脈表現をしたい場合、濃いめの色で描いてから何度も肌色を重ねるか、薄い色で血管を描いて少ない回数肌色を重ねるかのどちらかになりそうですが、後者のほうが自然な色になりそうなので、次回はそのあたりも検証するためにもう一度チャレンジしてみようと思います。
とりあえず顔以外の塗装が終わりました。あとは面相を描くだけ。
一気に飛ばして輪郭まで描きました。(写真撮ってなかっただけ)ホワイトレジンの場合はアイペイントの際白目にマスキングコートを塗っておけば白を塗る必要がないのですが、カラーレジンだと一度白に塗ってその後ラッカークリアでコートするというひと手間がかかるので、それだけちょっと大変です。
凛子の場合は細眉でしたが愛花はイラストなどを見ていると結構太眉だったのでやや太めかつアールも尻下がりで優しそうな表情にしました。
瞳の色は凛子と同じくエアブラシでクリアーオレンジにほんの少しだけブラウンを混ぜたもので塗装。
あとはハイライトのドットを打ち、ウェザリングマスターでほんのりとメイクをして終了。最後につや消しを吹いて完了です。つや消し前にマスキングコートで目の部分を保護しておけばクリアジェルを使わずとも瞳の光沢感を残せます。
これで全てのパーツの塗装が完了したのであとは組み上げるだけです。毎度のことですが、軸打ちはするものの接着をしないため接合部の強度がそれほど強く出来ないのが最近の悩み。
チェリーブロッサム高嶺愛花完成
はい、というわけでチェリーブロッサムさんの高嶺愛花が完成しました。1/8スケールでキットとしてはややスモールかつシンプルな造形ですが、それでも細かい部分までしっかりとディティールがあるので作りがいがありますね。
ちなみに、写真では髪の毛がかなり青みがかって見えますが実物は白レジンにブルーで多少コントラスト付けたくらいだったりしますので結構見え方が違うんだなぁと思っている次第です。
次は姉ヶ崎寧々かポピーパペットさんの愛花のどちらかを作っていく予定です。