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Youtubeで日本以外の著作権フリーBGMのサイトを利用すると著作権申し立てが来てしまう時の原因と対処法

Youtubeで日本以外の著作権フリーBGMのサイトを利用すると著作権申し立てが来てしまう時の原因と対処法

またこの人フィギュアと無関係なブログ書いてる…と思われそうですが、しかし書き残さないと気がすまないというのが人のSAGAではありませんか。
ということで久々のブログ更新です。

今回はタイトル通り、Youtubeで日本以外の著作権フリーBGMのサイトを利用すると著作権申し立てが来てしまう時の原因と現状取りうる対処法について簡単ではありますがまとめたいと思います。

虚偽のContent ID登録者が無作為に著作権の申し立てを行っている

今でこそ誰でもYoutubeで動画を配信出来るようになったわけですが、その反面トラブルが起こりやすいのも事実です。特に多いトラブルが、使用したBGMに対しての著作権申し立てをされてしまうパターンでしょう。これは動画の収益化を行っていて、なおかつ著作権フリーの楽曲を使用している動画制作者の悩みのタネとなっているはずです。

2022年に入って3月以降、私も毎月のようにこの著作権の申し立てを受けていてその都度対処せざるを得ない状況です。

著作権フリーのBGMを使っているのになぜ著作権の申し立てが来るのか?というと、端的にいえば本来の著作権者(作曲者)ではない第三者(個人もしくは団体)が勝手にContent IDに楽曲を登録しているためです。

該当曲を使用した動画製作者に対し著作権の申し立てをすることで、これらの詐欺団体は本来動画制作者が得る収益の一部をかすめ取ることができるのですね。

これは明らかにシステム上の欠陥なのですが、YoutubeがContent IDの仕様を変更しない限りこの詐欺はなくならないと思われます。

この手の団体が著作権の申立をしてくるのは日本以外の著作権フリーBGMサイトの楽曲を使用した場合です。なので、日本の著作権フリーBGMサイトの楽曲もしくはYouTubeのオーディオライブラリに登録してある楽曲であればこのトラブルとはほぼ無縁でいられます

しかしそれだけではなかなか動画のイメージに合うものがなく、仕方なく海外の著作権フリー楽曲を使うことになるのです…たとえばaudiolibrary.comが代表的ですね。ここに登録されている楽曲は私もよく利用するのですが、使用すると大抵詐欺団体が申し立てしてきます。上のメールにあるように、申立された楽曲のほぼ全てがこのサイトのBGMを使用していました。よく目にする詐欺団体の名前を記載しておきます。

GOVINET Internet Hizmetleri A.Ş. -M(よくわからなかったのでBGMを差し替えましたが、普通に著作権フリーのBGMなので異議申し立てすればよかったですね)

TuneCore(著作権フリーのBGMにしょーもない歌とノイズを乗せてYoutube上で公開し自作曲だ!と主張していたようですが、異議申し立てして撤回させました。)

SoundVault Limited(複数の動画にかなりしつこく何度も著作権の申し立てをしてきており、そのたびに異議申し立てをして撤回させています。かなり悪質)

実は最初の頃はよくわからなかったので該当部分の曲を差し替えて対処していましたが、そもそも著作権フリーの楽曲ですし作曲者が自身のサイトやSoundcloudなどのサイトで「YoutubeやSNSで使ってくれていいよ」と許諾しているものを使用しているので、明らかに無関係の第三者が一体何を主張しているんだ…という状況なんですよね。

当然ですがここで挙げたもの以外の詐欺団体はたくさんあります。しかも実在の音楽配信サイトと同じ名前で登録していたりすることもあるので厄介です。例えばSoundVault Limitedは検索するとWEBサイトがありますが、この詐欺団体とは別物と思われます。なので、仮に実在している団体だとしても安易に著作権の申し立てを受け入れるのはちょっと危ないですね。

しつこい詐欺団体は既に撤回された楽曲でもまた著作権の申し立てをしてくる

さて、またしても私はSoundVault Limitedから著作権の申し立てをされてしまったわけです。この曲が該当したそうです。

このメールを受け取ったのは9月22日で速攻で異議申し立てしました。

ほうほう、「In the Nature」ですか…あれ?どこかで見たような…

実は以前の動画で全く同じ曲の著作権の申立をしてきていました。

7月19日の話でしたね…あまりにもしつこいので異議申し立てしてたんですよ。

その結果、8日後には著作権の申し立てを撤回しているのです。

なので今回も10日程度経過した頃に撤回してくると思います。撤回しなければ再度申し立てするのみです。誰が見ても明らかに相手方の不当な著作権申し立てですからね…

※9/28追記

やはり…と言ってはなんですが、SoundVault Limitedは著作権の申し立てを撤回しました。今回は1週間ですね。撤回するくらいならやるなという話なんですが、これが彼らのやり方なのでどうにもなりません。

こういうあからさまに不当な著作権申し立てに対しては確実に異議申し立てをしているので、この団体もわざわざ私にまた同じ楽曲で著作権の申し立てをするのはホント…なんなん?と思うわけです。

まあBotを回して無作為にやってるだけだと思いますがYoutubeくんはこういった詐欺団体へ対策を一切してないので本当にめんどくさいですね…。

保留された収益は翌月の収益と合算される

この異議申し立て期間中はYoutube上で発生した収益は保留(エスクロー状態)となります。なのでいくら再生数が伸びたとしてもなにも利益にはなりません。どれだけ撮影や編集を頑張っても何も得られません。なのでひたすら相手方の著作権申し立ての撤回を待つしか無いです。だから明らかに撤回されるのがわかっていても迷惑なんですよねこれ…

無事相手方が著作権の申し立てを撤回した場合、保留中に得た収益は翌月に繰り越されるようです。上のメールのキャプにも描いてありますね。私は恥ずかしながら微々たる収益しか得られていないので気にしたことがなかったのですが、たくさん動画をアップしてそれだけで生きていけるレベルのユーチューバーの人なんかは保留中の収益が相手に行ったとか、消失したとなるとかなり困ると思います。なのでその点は安心出来るかと。

いずれにしても、このような不当な著作権申し立てをしてくるような詐欺団体がいるのは間違いないですし、よくわからないからといって放置するのは損であると同時にこれらの詐欺団体をより増長させてしまう一因になりかねません。

なので私はこれらの明らかにおかしいことに関しては、めんどくさいですが次のようにTeamYouTubeにツイッターでリプライを送るようにしています。(続きのリプライも参考にしてみてください)

このようにリプライを送れば確実に返信が帰ってきます。最初はbot的返信ですが、2回目以降の返信は恐らく有人と思われるため、それまでリプライを続けます。英語で送ってますが日本語で送っても問題ありません。ちゃんと返信されます。(ちょっと機械っぽいのと、対応が遅い可能性があるので英語で送ることがほとんどです)

また、ツイッターではなくYoutube Studio上のクリエイターサポートチャットでもメッセージを送ることが出来ます。恐らくこれのほうが反応が早いです。

ただ、夜間はグレーアウトしていて使うことができません。夜中とかに送ろうと思ったらやっぱりツイッターになっちゃいますね。

いずれにしても、海外の著作権フリーBGMを使用するとこういうめんどくさいことをしなきゃいけないケースが増えるという話です。

なので回避したければ自作曲を使う、国内のフリーBGMサイトの曲に限って使う、Youtubeオーディオライブラリに登録されたBGMを使う、という選択が必要になってきます。これから動画投稿しようかなぁと思っている方はこういうところも頭の片隅に入れておくと時間や労力を無駄にしなくて済むと思います。

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